2008年6月23日
ライプチヒへ
ベルンブルク最後の朝です。そうそう、ホテルの記念帳にもサインを求められました。ツインルームは足りないし、虫さされ被害はあるし、どこだか階段の下らしくて天井の低い部屋もあったし、モーニングコールは壊れるし…いろいろあったけれど一生懸命もてなしてくださいました。
ウヴェさんやミロスラフさんたちお世話になった方々が見送りに来てくださいました。ドイツの人って、ちょっととっつきにくいという人もいますが、懐に入ると暖かいですよ。小さい、本当に小さな田舎の町でしたが、いい人たちと出会えて本当に良かった。
ベルンブルクを後にし、高速道路でライプチヒに向かいます。なんだか対向車線がガラガラだと思ったら、燃え尽きて消火剤だらけになった車両運搬車が!事故だったんですね。その後ろは通行止めのせいでずら~っと並んでいます。すごい渋滞です。次のインターまで並んでいます。これはいつ動くかわかりませんね。こちら側のレーンでなくて良かった!事故渋滞に巻き込まれてコンサートに遅刻などということになったら一大事です。
ここドイツは環境に対して日本よりずっと進んだ考え方を持っています。その証拠にいたるところに風力発電の風車が建っています。あまりにもたくさんあって、すっかり見慣れた風景になってしまいました。
お昼前にライプチヒに到着しました。都会です。人口約50万なので、八王子とあまり変わらないですね。ベルンブルクがのどかだったので、すごく都会に感じます。
まずはトーマス教会へ。前にはバッハの像が建っています。バッハはこの教会の合唱団の指揮者兼オルガニストをつとめ、この地で亡くなりました。近くにはバッハ記念館もあるのですが、残念ながら現在改装中で見ることはできません。
この教会は音響がとても良く、バッハが好んだのはそのためとか。バッハの遺骨も納められています。
バッハが演奏したのはこのオルガンかしら?現在もよくコンサートが行われるそうです。実は昨日までここライプチヒではバッハ祭が行われていました。教会横のお土産屋さんで、誰かレジのお姉さんともめているんです。日本語だったのでおおるりの人かと思ったら違いました。とはいえいまさら無視もできませんし、話を聞くとどうも昨日のコンサートで聴いたバッハのロ短調ミサのCDを探していたんですね。で、コンサートのチケットをレジのお姉さんに見せてこれ!と言っているけど通じない。そりゃそうだ、終わったコンサートのチケットを欲しいと言われてもね、レジで困ってました。有名な曲なのでCDは置いてありました。ま、困った時はお互い様です。旅行のお土産が買えてよかったですね。
ドイツで最も美しいルネッサンス様式のひとつといわれる旧市庁舎。前の広場にはカフェやお店が並んでいます。
市庁舎裏には若き日のゲーテ象があります。ゲーテは大学時代の3年間をこの街で過ごしました。
他にもワーグナー、メンデルスゾーンにシューマン、シラーなど音楽家や芸術家をたくさん輩出した街です。
一通り見学した後、トーマス教会近くの緑地でランチです。今日はボックスランチ(お弁当)。ベルンブルクで積み込んできました。サンドイッチにヨーグルト、ジュース、リンゴ。風が心地よく、自然に囲まれた食事はおいしいですね。
お腹もいっぱいになったし、気分転換もできたし、さあ、いよいよメンデルスゾーンハウスへ出発です。
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