2008年6月20日

ベルンブルク到着

 昼食の後はバスでベルンブルクへ向かいます。ここで佐和子さんに耳打ちされました。「ホテル側がツインをあと二つ、崩してほしいそうです」は?だって出発前に二つ崩したばかりじゃないですか!すでに4人がシングルになっています。さらに4人シングルになってもらうんですか?もちろんホテル側の都合ですから、シングルの追加料金は発生しません。でも、ツインとシングルでは気持ちが違います。比較的若い・旅行慣れしている・精神的に一人でも平気、ではなかろうかという人に恐る恐る声をかけてみます。1組はあっさり了解してくれたのですが、後1組がなかなか…そうですよね~。言葉の通じない異国のホテルで一人部屋…。ちょっと躊躇しますよね。コンサートが終わってからなら、私と母が別々になっても良かったのですが、打ち合わせだの何だの考えるとコンサート前に別部屋になるのはちょっと面倒です。なんとかベルンブルクに到着するまでにあと2人の了解をいただきました。当日になって変更するなんて、いったいどんなホテル?!

ホテル 白い壁に赤い花、かわいいホテル、今日からここに3日間お世話になります。到着した私たちを、市のフェスティバルのスタッフと、今回のプロジェクトのオペレーター、そしてホテルスタッフが出迎えてくれました。まずは市を代表してウヴェ氏が挨拶、そして私たち一人一人にラベンダーとお菓子をプレゼントしてくださいました。花を贈るのはヨーロッパの素敵な習慣ですね。部屋に飾ってホテルの滞在中よい香りを楽しみました。次に私たちがここでフェスティバルに参加できるよう手配してくださったミロスラフ氏。何と彼は日本語ペラペラ!ポーランド人で、英語も日本語も堪能なのに、ドイツ語はできないんだそうです。ドイツ語ができなくてもドイツの仕事はできるんですね。恐るべし、英語。私ももうちょっと語学をなんとかしないといけません。
 さて部屋の鍵を受け取っていざ部屋に…え?内部構造が分かりにくい?トランクを運んでくれるポーターさんと一緒に行く?はい、そうですか。ではよろしくお願いいたします。あとでわかったことですが、この人口3万人の町にはそんなにホテルはないんだそうです。このアスカニアホテルは古い建物の中を改装してホテルにしたのだそうで、道路に面した1号館と渡り廊下で2号館が結ばれていました。もちろんエレベータなどという文明の利器は付いていません。階段です。そして普段このホテルにポーターはいないのだそうです。汗だくでトランクを運んでくれたのは、この日のためにホテルが頼んで集めてくれた若者たちでした。彼らにはもう一度、ホテルを発つ時にお世話になりました。

ポスター 部屋がわかって一段落したら、ホテルのレストランで夕食です。あ、ホテルの入り口に私たちのコンサートのポスターが貼ってあります。そう、明後日ここの「シュロスベルクフェスト」というフェスティバルに参加するためにやってきたのです。アジアから初めての参加です。ウヴェさんの歓迎ぶりから期待していただいているのが感じられました。ミロスラフさんも気合十分!絶対に成功させるべくいろいろ手配してくださっています。いい演奏ができるよう、私たちも頑張らなければ!
 いつものように私と母は夕食を食べながらスタッフと打ち合わせです。デザートがすんでお茶が出た頃、明日の朝練習に使う部屋を見せていただけることになり、皆で見に行きました。そして帰ってきたら…なんとお茶が片付けられてしまっていました。う~ん、飲んでから行くべきでしたね。飲み物代の精算を済ませ、皆さんは部屋に戻っていきます。私たちの打ち合わせはなおも続き、部屋に戻ったのは10時を過ぎていました。モーニングコールも頼んだし、明日の準備をして休みましょうか。ベルンブルクでの最初の夜は、こうして無事に終わったのでした。

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