2006年9月19日 

ポストイナ鍾乳洞からクロアチアのポレチュへ

 今日はクロアチアへ向かいます。引き続きC子さんの報告をお楽しみください。

ポストイナ鍾乳洞 ポストイナ鍾乳洞は世界で16番目に大きな鍾乳洞です。スロヴェニアは面積の半分近くがカルスト(石灰岩の溶食地形)で、鍾乳洞は6000以上あるのですが、このポストイナ鍾乳洞が最も有名です。
 入り口から2kmをトロッコ電車で行くのですが、速い、寒い、きれい、とまるで遊園地の乗り物のようでした。トロッコを降りてから1kmをガイドの説明を聞きながら歩きました。足元は滑らないのですが薄暗く、お姉様たちには少し大変だったのでは?しかし歩いた甲斐がある光景でした。鍾乳石の大きさもさることながら、スパゲティ状の細いものやヒラヒラした布状のもの、色も白だけでなく含まれる鉱物により赤や灰色のものもあり、とてもきれいでした。鍾乳洞を流れる川には「プロメテウス」という類人魚がいて、一時期流行ったウーパールーパーに似ていました。それからコンサートホールと呼ばれる大きな空洞で歌ったのですが、真ん中あたりだった為か声が上に抜けてしまい、思うほど響かなかったです。壁際で歌えば良かったのかしら。

 花咲き乱れるポストイナを後にしてクロアチアに向けて走るバスの車窓からはカルストの山が広がり、緑と灰色が層のように見えました。

ポレチュ クロアチアとの国境はまるで高速道路の料金所みたいで、私達はパスポートを見せることもなく通ってしまいました。スロヴェニアとは仲良しなのね。
 イストラ半島のポレチュは世界遺産になっている古い港町です。明るい地中海の陽射しの中、狭い路地を抜け、教会の塔に登ると、青い海までオレンジ色の屋根が連なり、まるで絵のようでした。

エウフラシウス聖堂内部 残念なことに団体観光の受け入れ体制はまだまだで、トイレに行くのも一人ずつで時間をとられ、お土産を見たりする時間がありませんでした。はるばる来たのだからもうちょっとゆっくりしたかったな。

ポレチュの街 ゆっくり、ですか。明日もクロアチア観光ですよ。今回の旅行では「山のスロヴェニア」と「海のクロアチア」を見る事になっています。今までとはがらっと違う風景に迎えられたようです。街並もなんかカラフルですね。港町特有の明るさとでもいうのでしょうか。お天気も良くなって何よりでした。

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 さて、スロヴェニアに残った私と母。今日はホテルを移らなければなりません。本当は同じホテルに連泊したかったのですが、国際会議が2つ入っているとかで満室状態。ならば明日皆が戻ってきて泊まることになっている郊外のホテルに、と思ったらこれもダメ。Nさんが奔走し、市内のホテルを取ってくださいました。「ちょっとランクが下がってしまいますが・・」と申し訳なさそうに言うのですが、居場所があればいいんです。もっと正確に言えば寝られればいい。というのは今日は母の再検査で、ほとんど病院にいるだろうと思ったから。チェックアウトを済ませ、トランクを預かってもらい、いざ病院へ向かいます。

 一昨日は夜だったので気がつきませんでしたが、大きい病院だったんですねえ。ちょっとした団地並み。正面から入ると明るいロビーにサンスベリア(トラノオ)が植え込みにたくさんありました。日本でも流行りましたね。「空気のきれいな病院」なのでしょう。それにしても混んでいる・・・。一昨日は救急で開いているのはここだけだから混んでいるのかと思ったのですが、平日も混んでいる。並んで、待って、お昼を食べ損ないました。院内の移動が大変なんです。遠いんですよ。病院の地下を移動するのですが、キャリーに乗っている母はいいですが、私とNさんは歩く歩く。後でわかったんですが、正面の棟から中庭と駐車場と道路と入院棟を隔てた一番奥の棟まで移動したんです。何分かかったかしら・・・?一昨日で懲りて歩きやすい靴で来ました。この長い道のりを、一昨日、浴衣に靴という姿で歩き回ったんです。あの時は着替える暇は無し、でも草履はすべるので靴に履き替え、ということだったんです。患者さんたちが不思議なものを見る目で見てました。そりゃそうでしょう。初めて見る日本の衣装、それも病院で・・・。旅の恥はかき捨て!です。
 ところでやっと今日の検査を終えたら、なんと一晩入院して明日の朝検査をすると言うではありませんか。え?に、入院?「もうベッドの空きないわよ!」という看護婦さんに迎えられ、着替えさせられ、細かい注意事項を聞き、Nさんの電話番号を教えて(言葉がわからないので、いざという時通訳してもらうため)、母は4人部屋の住人になりました。とりあえずクロアチアの本隊にその旨連絡、手段は添乗員のSさんに借りた携帯電話です。2台持ってきていたんですね。助かりました。

 面会時間が終わり、病院を出て、まずはホテル移動。預けていたトランクを引き取って、今夜のホテルにチェックイン。こんなことならシングルでよかったのに。部屋にトランクを放り込んで、Nさんと共に街中へ。日本食レストランで夕食です。日本人の板前さんがお寿司を握っていました。私はおうどんを注文したのですが、サイズがL・Sとある。当然S!それでも結構大きなどんぶりでした。聞けばうどんはオーストリアから冷凍で入ってくるそうです。途中で日本の民放テレビ会社の人が取材の下見に来ました。スロヴェニアってこれから観光がどんどん盛んになるんだろうなと実感。明日の打ち合わせをしてホテルに戻り、やっと一日が終わりました。

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