2012年9月8日
クラコフ観光
クラコフにやってきました。ポーランドの首都がワルシャワに移される前、長い間クラコフがポーランド王国の首都でした。第二次世界大戦で戦災を受けなかった街で、中世の街並みを今に残しています。
ヴァヴェル城は小高い丘の上にあるので、最初は下から眺めるだけの予定でした。でも運転手のアンジェイがあちこち回ってかなり上の方にバスを付けてくれました。おかげでヴァヴェル城を見ることができました。最近は観光地はバスの乗り入れができる場所が限られていることが多いのです。アンジェイ、えらい!中庭の花壇がとてもきれいです。まずは皆でパチリ。天気が良すぎてまぶしくて…ちょっと露出オーバーになってしまいました。
王宮です。16世紀初頭にジグムント王が建てたゴシックとルネサンス様式の複合建築で、現在中は王宮博物館になっています。回廊の上部に壁画が少し残っています。かなり望遠のカメラでなければ見えません。
続いて大聖堂の見学です。あれ?前回来た時とタマネギ型屋根の色が違う…。右が金色、左が緑色だったのですが…。ま、いいか。1364年に建てられたバロック様式の壮大な建物で、王国時代はここで戴冠式が行われていました。ちなみに金色ドームはジグムント・チャペルで1533年完成。わざわざイタリアから建築家を招いて造られた、ポーランドにおけるルネサンス建築の傑作と言われています。中は撮影禁止です。
ここでアリツィアが「ガウデマーテル」を歌いますか?ときいたので、もちろんOKしました。歴史ある教会に響くコーラス。気持ち良く歌わせていただきました。後で知ったのですが、この歌はこの教会にゆかりのある歌でした。
ヴァヴェル城から降りて旧市街にやってきました。ここは中央広場です。周りはレストランやカフェ、広場の傘の下は花屋さんなどが並んでいます。中央にある建物は昔々布地の取引をしていた織物会館です。
現在は土産物屋がびっしり入っています。もちろんおおるりの面々もフリータイムをここで過ごしたようです。琥珀をはじめとしたアクセサリー、木彫りの置物、衣類など見ているだけでも楽しいです。
広場の西にある聖マリア教会。ミサが入ってしまったので団体での入場はできず、フリータイムに各々中を見学しました。1222年創建のゴシック建築で、結婚式もよくおこなわれています。天にそびえる尖塔の窓からトランペットの音色が響きわたります。その昔モンゴル軍がポーランドに侵攻した時、いち早く気付いた塔のラッパ手が警告のメロディーを奏でました。それに気づいたモンゴル兵がラッパ手を矢で射、ラッパ手は最後まで奏でることができなかったとか。現在は一日に何度かラッパのデモンストレーションがあり、ラッパ手はメロディーを最後まで吹かずに途中で切ります。あの時と同じように。
さて、フリータイムにベテラン3人でショパンの愛したホットチョコレートを堪能しました。思っていたほどしつこくなく、とてもおいしかったです。体も暖まりました。
ここは有名なチョコレートショップなのだそうで、みんなお買い物に殺到していました。ええ、集合時間に遅刻した人も出ました。え?ズロチばかりかユーロも使い果たした?誰?この後オーストリア観光があるのに…。やれやれ。
一日目いっぱい遊んで、帰りのバスは静かになるかと思いきや、歌い足りないおおるりの面々。アカペラで歌える歌を片っ端から熱唱。夕陽を背に走るバス。ホテルに着くまで延々と歌い続けました。
ホテルでは一日のんびりと休んだ母がお出迎え。そのままホテルのレストランで夕食です。さあ、明日はタルノフスキェ・グリ最後の日。荷物は今日中にまとめておかなければ。なんだか名残惜しいです。
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