2010年7月23日 その4

忍野八海

 みはらし亭から約20分、忍野に到着です。皆で買い物をすれば大丈夫よね、と八海近くの土産物屋さんの駐車場を使いました。無料駐車場もあるのですが、ちょっと離れているんです。とにかくお日様カンカンで暑いですから、なるべく目的地に近い方が良いですものね。

 お土産は帰りにして、とにかく歩いて行ったのですが、あまりの変わりようにびっくり!ひなびた風景はどこにも無く、整地され、柵が作られ、土産物屋が林立し、あたりに飛び交う外国語(たぶん中国語)!なんて俗っぽい観光地になってしまったんでしょう。私が以前ここを訪れたのは子供の時ですから、たぶん四半世紀くらいたっています。都会とは違う静かな田舎の小さな村に、どこまでも澄み切った深い池がとても美しく、子供心に神秘的とはこういう事かと思ったのを覚えています。確かに柵に囲まれた池は今も深く澄んでいます。しかし取り巻く状況があまりにも商業化されてしまいました。母も思いは同じだったらしく、二人でがっかりして引き返しました。美しかった昔を知る私たちに、もう、ここに見るべきものはありません。昔を知らなければ、それなりに感動できたかもしれませんが。

 駐車場に戻って、お土産物を見てみます。あ、干しぶどう。ここは葡萄の産地だったと手に取って良く見ると、なんとチリ産。まさかと思い、ソフトドライ加工の桃も見てみると、中国産。産地で外国産を売るなんて、プライドは無いんでしょうか?値段はともかく地場産の物を売ってこそのお土産。これじゃ買うものがありません。日本の観光業はいずれ衰退するかもしれませんね。深いため息とともにバスに戻りました。あ、お断りしておきますが、初めての方は楽しんだようです。池はね、きれいですから。求めるものは人様々です。

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