2014年6月2日

ブダペスト観光 ①

 今日はブダペストの観光です。朝食後ロビーに集合していざ出発。
 なお、今日からガイド兼通訳を務めてくださるのはカタリンさん。初日にもお会いしましたが、ハンガリーでの手配をお願いした大平原トラベル・ハンガリー専門旅行会社の社長さんです。彼女、旅行ガイドブックにも写真付きで紹介されています。もちろん日本語ペラペラです。

オペラハウス
オペラハウス外観

 なにはともあれまずはオペラハウスへ。1884年に完成したネオルネッサンス様式の建物です。夕べここで「サロメ」を観劇したK氏、その感動を興奮気味に話してくれました。

リストの銅像
リストの銅像

 劇場の入り口にはリストの銅像があります。また、中にはリストのほかコダーイやバルトークの胸像がありました。もちろん他にも胸像になっている人がいるのですが、日本の音楽家に知られているのはこの3人くらいでしょうか…?

内部見学
ホールで説明を聞く

 いよいよ中に入ります。まずはホールの一階席に座ってカタリンさんの説明を聞きます。建設に関してやフランツ・ヨーゼフ皇帝夫妻とのいわれ等々。目の前にはオーケストラピット。緞帳の向こうでは次の催し物の準備が進んでいるのでしょうか。あ、写真を撮るのは有料なんです。別に500フォリント払いました。

ホール内部
豪華絢爛

 金箔をふんだんに使ったボックス席、美しい天井画…ハンガリー自慢の劇場です。皇帝夫妻用の貴賓席のほかに、皇后エリザベート(シシイ)専用のボックスもありました。ハンガリーではエリザベート皇妃はとても人気が高く、彼女の名前を冠した橋もあります。

大階段
優雅な大階段

 オペラハウスといえば赤じゅうたんの大階段を連想する人も多いのでは。こちらは一般客用。別に皇帝夫妻専用の階段もあります。

出口付近で集合写真

 あれこれたっぷり内部を見学した後、出口のところでパチリ!5分ほど写真タイムを取った後、再びバスに乗ってペスト地区の市内観光です。

英雄広場
英雄広場

 バスはアンドラーシ通りを通って英雄広場に向かいます。途中にかつてはコダーイが住んでいて、現在は記念博物館になっているところも通ります。今回は時間の都合でパス。同様にリストの記念博物館もパス。残念!
 英雄広場はハンガリー建国1000年を記念して1896年に造られたそうです。ブタペスト最大の広場で、中央の記念碑は高さ35メートル!写真ではわかりにくいですが、てっぺんには大天使ガブリエルがのっています。

マジャル7部族長
マジャル7部族

 記念碑の台座には、ずらっと騎馬像が並んでいます。9世紀後半にこの地に入ってきたハンガリー人の祖先、マジャル7部族の長たちだそうです。

聖イシュトバーン大聖堂
大聖堂内部

 広場裏手の広大な市民公園をバスで巡り、聖イシュトバーン大聖堂にやってきました。初代国王イシュトバーンの名を冠したこの教会は建設に50年もかかったのだそう。ルネッサンス様式で建てられ、ペスト地区では一番高い建物です。

オルガン
荘厳なパイプオルガン

 振り返って見上げると、そこにはやはりパイプオルガンがあります。さぞかし荘厳な音を響かせるんでしょうね。

漁夫の砦
漁夫の砦の階段を見上げる…

 バスは鎖橋を通ってブダ地区に入ります。車窓から王宮を眺め、漁夫の砦にやってきました。王宮の丘をめざします。これを上るんですよね…、母は早々にリタイア宣言。バスで待つそうです。

国会議事堂
ドナウ川の向こうに見える国会議事堂

 いったい何段あるのやら、がんばってのぼって振り返ると、ドナウ川の対岸に国会議事堂が見えます。1885年着工1902年完成の堂々たる建物です。上から眺めるのも良いですね。国会議事堂だけでなく、ここからはペスト地区が一望できます。

漁夫の砦
漁夫の砦

 ドナウ川を見下ろすようにネオロマネスク様式で建造された漁夫の砦。白い石灰石でできています。名前の由来はかつてここに魚の市がたっていたからだとか、城塞の一部を漁夫の組合が守っていたからだとか…。とにかくたくさんの観光客でごった返していました。

マーチャーシュ教会
マーチャーシュ教会

 三位一体広場に建つマーチャーシュ教会です。もともとは13世紀半ばにロマネスク様式で建てられ、14世紀にゴシック様式で建て直され、16世紀にオスマン帝国に占領された時にはモスクに改装され、17世紀に再びカトリック教会に戻りファサードがバロック様式に改装され、19世紀後半ハプスブルグ帝国時代にそのファサードが取り払われ、第2次世界大戦で大打撃を受け、戦後修復されるという歴史を持ちます。

教会内部
教会内部

 かつてマーチャーシュ王が戴冠式や結婚式を挙げたこの教会。フランツ・ヨーゼフ1世と皇妃エリザベートもここで戴冠式を行っています。

 教会の周りは敷石をはがして道路を修復中。古い街にはよくあることです。近くにお土産屋さんがあって、そこで皆さんせっせとお買物。日本語も少し通じるし、通貨もハンガリーフォリント、ユーロ、日本円が使えます。私もハンガリー名産のカロチャ刺繍の製品を購入しました。手仕事なのでどれもみんな微妙に違います。あれこれ悩むのもまた楽しいものですね。
 バスに戻ると母がのんびり待っていました。なんでも運転手さんにミネラルウォーターのボトルを1本いただいたのだとか。冷たくておいしかったそうです。さあ、この後は市内のレストランで昼食です。

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