2014年6月1日

教会ミサ

ホテルのロビーにて
ホテルのロビーにて

 おはようございます。いよいよここベーケシュチャバ滞在最終日です。
 朝食後、浴衣に着替えて皆ロビーに集合です。今日はこれから教会のミサに参加します。予定では平服で参加することになっていましたが、ぜひ着物(浴衣)でお願いしたいとの依頼をいただき急遽変更になりました。せっかくだからと写真を撮っていたら受付のお姉さんがいらしたのでご一緒していただきました。彼女はこのホテルで英語ができる数少ないスタッフです。とはいってもこちらの英語もかなり怪しく、いろいろご迷惑をおかけしました。

教会
教会(絵葉書より)

 小雨の中ベーケシュチャバ・ベルヴァロシ・ロマイ・カトリクス・シェント・アンタルペンペロム教会に向かいます。マウゴジャータさんとアグネシュさんも来てくださいました。今日はミサの進行の中で4曲歌うことになっています。コンサートに来れなかった人にも私たちの歌を聴いていただけますね。

祭壇
祭壇

 祭壇です。素敵でしょう。え?歌う場所が変わった?おととい歌ってみた場所ではなく、祭壇右手側で歌うことになりました。

リハーサル
リハーサル

 ミサが始まる前に声出しを兼ねたリハーサルをさせていただきます。やっぱりよく響きます。皆疲れてきているのですが、教会は響きが良いので声を張り上げる必要がないんです。あと4曲くらい歌えるでしょう。え?4曲じゃなくてもっと…?それっていったい…?モニカさんから聞かされた教会のリクエストに青くなる私…。

控室にて
控室で一休み

 別室を控室として貸してくださいました。飲み物も用意されています。

控室の絵画

 この部屋の壁にはいくつも絵画が飾ってあります。「最後の晩餐」の絵もありました。

練習
じっとしていられない

 やはりじっとしていられなくなって練習再開です。実は歌う曲が増えたんです。神父様のたってのお願いで「荒城の月」を追加することになったんです。昨日のコンサートでこの曲がとても気に入ったそうなのです。ありがたいお話ですが、ここではピアノがありませんのでア・カペラで歌うんですよね…歌ってみたら結構うまくいったので一安心。何とか神父様のリクエストにお応えできそうです。

ミサの中で歌う
ミサ

 いよいよミサが始まりました。粛々と進められるミサの中、神父様の合図があると歌います。おそらくは聖歌の入る場面なのでしょう。ミサの式次第を勉強してくるんだったと後悔しました。歌ったのは「ふるさと」「赤とんぼ」「はるかな友に」「夕やけこやけ」です。宗教と関係ない!と突っ込まないでくださいね。どれもしっとりと歌えばミサの雰囲気を壊すことはないはずです。厳かにミサは終わりました。

祭壇の前で歌う
祭壇の前で歌を披露

 ここで母の挨拶が入り、祭壇の前に並んで「荒城の月」「さくら」を歌います。神父様、とても嬉しそうに聴いてくださいました。良かったです。拍手にこたえて「ふるさと」の1番を歌って席に戻りました。

ミサに参列した人々
ミサに参列していたベーケシュチャバの人々

 私達が歌っている間写真を撮ったりしていた方々ですが、ここで突如ハンガリー国歌を歌いだしたのです。歌には歌を。自分達の歌を私達に贈ってくださいました。

国歌を歌う
「君が代」を歌う

 当然こちらも国歌を返します。打ち合わせ無しですが、ちゃんと「君が代」を斉唱しました。練習したことはありませんが歌えるものですね。それからハンガリー語の歌「Tábortúznél」、昨日合同演奏で歌った歌です。もう歌いまくりました。お客様の中でも口ずさんでいる方が。たくさんの拍手をいただき無事終了しました。

パイプオルガン
2階にあるパイプオルガン

 神父様がパイプオルガンを弾いてみませんかと誘ってくださいました。とんでもない、そんな恐れ多い…オルガンは神の声です。だから後方の2階にあってその音は天井に上がって信者の頭上に降りてくる…と一度は辞退したのですが、コンサートで私のピアノを聴いた神父様、ぜひどうぞとおっしゃってくださったので、ありがたく弾かせていただくことにしました。

オルガンを弾く
いとこと連弾

 椅子に座って足がペダルに届かない事に気付きました。やっぱりハンガリー人は足も長いのね。ですがペダル(足鍵盤)は使えなくても大丈夫。何を弾きましょうか。やはりバッハがふさわしいでしょうか。平均律第1巻第1番のプレリュードを弾き始めました。神父様がストップを操作し、曲にふさわしい音にしてくださいます。そう、オルガンはストップというボタンを操作することでいろいろな音色を出せるのです。気が付くと下で誰かが歌っています。この曲はグノーが旋律を付けて「アヴェ・マリア」という歌としてもよく知られています。それならばと横からいとこが旋律を弾き始めました。即席の連弾です。彼女は普段合唱団員として歌っていますが本職はピアノです。彼女が同行してくれることで母や私がどれほど心強い事か。そうそう、コンサートの時太鼓をたたいてくれたのも彼女。頼もしい助っ人です。連弾の後、彼女もオルガンを弾かせていただき、楽しい思い出をたくさん作って教会を後にしました。これでベーケシュチャバでの交流行事はすべて終了。午後はブタペストに向かいます。

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