2014年5月30日

ベーケシュチャバへ

 おはようございます。ハンガリーで最初に迎える朝です。ちょっと曇っていますが雨は降っていないようです。今日はこれから交流地ベーケシュチャバに向かいます。

 実は昨日、交流相手のショパンコーラスの団長さんがわざわざブタペストまで出迎えに来てくれました。マウゴジャータさんというポーランド人で、ハンガリー人のご主人と結婚してベーケシュチャバに住んでいるそうです。ハンガリーという国は地理的にも歴史的にも複雑で多くの外国出身の方が住んでいます。ショパンコーラスにもポーランド人のほかスロベニア人も所属しているそうです。マウゴジャータさんはハンガリー語とポーランド語が話せますが英語は出来ません。添乗の佐和子さんは英語は得意ですがハンガリー語やポーランド語になると挨拶を少々…といったところ。ガイド兼通訳のモニカさんの役割は重要です。そしてモニカさんの日本語の美しいこと!私が恥ずかしくなるくらい正しい日本語を話します。母国語というのは崩れるものなのだと実感。勉強して話しているわけではないので口語は駄目ですね。自分の日本語力のひどさに反省することしきりです。ともかく私達とモニカさん、マウゴジャータさんを乗せてシャンドルさんの運転するバスはベーケシュチャバに向けて出発しました。

車内練習
車内練習

 ブタペストを出て高速道路にのって眺める車窓の風景は、これぞ大平原の国、という感じです。赤いのは芥子の花、黄色いのは菜の花…などなど車窓を眺めながらモニカさんの解説を聞きました。ベーケシュチャバはベーケシュ県の中心都市で、大平原の中ほどの街の一つ。このあたりの主な産業は農業だそうです。そういえばジャガイモ畑も結構ありますね。
 事前勉強(?)が一段落したところで、車内練習になりました。今日は午後から市役所で歌わなければなりません。リハーサルができないので少し声を出しておかなければ。いつものように「おはよう」で発声した後「ふるさと」と「夕やけこやけ」を練習しました。もちろんア・カペラ(無伴奏)です。せっかくマウゴジャータさんもいらっしゃるのでショパンコーラスと合同で歌うハンガリーの歌も練習しました。マウゴジャータさんに歌詞の発音をチェックしていただき、大丈夫だと言っていただきやれやれです。

 車内練習が一段落したころ新たなる問題が。実は明日はコンサート当日なので、午前中は団員に休息を取ってもらう予定になっています。疲れると良い声が出ませんから。でもね、そうするとホテルを脱出して遊びに行ってしまう人が出るんです。毎回。半日予定が入っていなければ遊びに行きたくなる気持ちもわからないではありませんが、毎回それでくたびれた声になってしまう人がでるので母はとても神経質になります。母にしてみればコンサートをするために準備してやってきたわけですから、なるべく良い状態でコンサートを行いたいわけです。うっかりモニカさんが市場も近くにあって…という案内をしてしまったので、脱走して市場に行きたいという話がチラホラ。応援団の人はかまわないんです。市場だろうが市内散策だろうが。でも歌う人たちはコンサート前に遊んでもらっては困ります。さてどうしましょう。苦肉の策です。モニカさんと一緒に市場へ行き、往復の時間も含めて1時間半でホテルに戻ってくること!そうすれば少しホテルで休めますから。双方とも、この辺で妥協してくださいね。そんなこんなでバタバタしているうちに、バスはベーケシュチャバの街に入ってきました。

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