2004年5月28日

ベルゲン観光

　朝、ホテルのチェックアウトの時、フロントの方に薔薇をプレゼントしていただきました。しかも全員。そういえばホテルの名前はローゼンクランツ（町名なんです）、薔薇の冠。宿泊客に名前にちなんで薔薇を贈るなんておしゃれですね。お礼に日本の歌をプレゼント。ロビーにコーラスが響き渡ります。ホテル前で支配人さんも一緒に記念写真を撮りました。

　今日はベルゲン観光です。まずは郊外のグリーグの家に向かいます。ノルウェーを代表する作曲家グリーグの記念館はトロルドハウゲン（妖精トロルの丘という意味）にあり、グリーグの住んだ家、墓、記念館とホールがあります。

　グリーグはとても小柄な人でした。身長150センチくらいでしょうか。きっと手も小さかったんでしょう。彼のピアノ曲には大きく手を広げるところや分厚い和音は少ないようです。短くて繊細な抒情小曲集の旋律が頭に浮かんできます。

　残念ながらホールは使用中で見学できませんでした。この写真は以前訪れた時の物です。こじんまりしていて、響きの良いホール。本当はここで演奏したかったのですが・・・。

　ホールの入口です。ちょっと古そうで趣がありますが、中は現代風です。内湾のほとりにたたずむ静かな場所で、遠くグリーグの音楽に思いをはせたのでした。

　バスで市内に戻って今度は世界遺産になっているブリッケンとハンザ博物館を見学しました。ブリッケンは木造の建物がすでに傾いていましたが、当時の雰囲気を感じることができます。今もちゃんと使われているんですよ。表に面した所も中側も、色々なお店が入っています。今を生きる世界遺産です。
　ハンザ博物館では当時の部屋や生活環境を再現していて、狭くて暗くてよくまあこんなところで生活していたものだと思いました。寝るのも上体を起こして寝たとかで、小さいベッド（といっていいのかという代物でしたが）を見ながらこれじゃ短命だったろうなと同情したのでした。

　最後は魚市場です。露店がずらーっと並んだ一角でフリータイム、ショッピングタイムです。魚関係だけではありません。アクセサリーや工芸品も扱っています。かに味噌の缶詰をダース単位で買っている人が・・・。荷物の重量は大丈夫ですか？今日はこの後デンマークに向かう飛行機に乗るんですよ。青空市場の不思議な魔力、買わずにはいられないんですよね。

　昼食を済ませベルゲン空港へ移動します。免税店で荷物をまた増やした後、デンマークの首都コペンハーゲンへ一時間ちょっとの空の旅。今回は何度も飛行機に乗ったので短距離便だとあまり特別な感じはしなくなりました。
　コペンハーゲン空港では百合が満開。春の旅は花に囲まれる感じでいいですね。いよいよここが旅の最終地。我々の旅もあと３日です。