2004年5月23日　その３

コンサート後半

　休憩中に着替えです。白いブラウスに瑠璃色のロングスカート、胸元に瑠璃色のコサージュをつけます。さあ後半！入場したらなにやら客席にどよめきが起こります。きもの（浴衣）から着替えたからかなと思ったのですが、ユルハさんのスピーチで白と青がフィンランド国旗と同じ色だからということに気付きました。別にフィンランド用に作ったわけではありません。まったくの偶然だったのですが、とても喜んでくれて客席がいちだんと好意的な雰囲気になりました。

　第二部で演奏したのは『ふるさと』『花』『荒城の月』『赤とんぼ』『夏の思い出』『花の街』『はるかな友に』の七曲。いずれも日本でよく歌われ、日本らしさを表現できる曲です。おおるり単独のプログラムはこれで終わり、あとは合同演奏・・なのですが温かい拍手をたくさんいただいたのでアンコールにお答えして『証城寺の狸囃子』を歌いました。拍手拍手・・・まだ続きます。ではここでピアノソロを一曲、『さくらさくら幻想曲』を演奏しました。日本的な抒情豊かな曲で、たとえ「さくら」の歌を知らなくても日本を感じていただける曲です。拍手拍手・・・あらら、ではもう一曲、シベリウス作曲の『思い出』という小品を演奏したら今度はわれんばかりの拍手。やはりフィンランドの人たちにとってシベリウスは特別なのですね。シベリウスは私の好きな作曲家の一人で、大学院の終了試験でも演奏しています。そのシベリウスの曲をフィンランドで演奏できて、なおかつ喜んでいただけてとても幸せでした。

　さあ、ナイスラウラヤの人たちも一緒に並んで合同演奏です。『夕やけこやけ』を日本語で、『マンシッカ（いちご）』をフィンランド語で歌います。客席も一緒になって歌って、コンサートは大成功でした。