2004年5月22日 その1

まずは練習

 今日は一日予定がびっしりです。まず朝食を済ませたら、山のような荷物を持ってバスで交流先のヴァンターに向かいます。ヴァンターはヘルシンキからバスで約30分、実はヘルシンキ国際空港はここヴァンターにあるのです。新東京国際空港が成田にあるようなものでしょうか。自然豊かな郊外の都市で新緑の木々と花の中に住宅があります。フィンランドの人たちは自然とともに生きることを選んだ人たち。なるべく自然を残してそのままの中で生活しています。森は森のまま、湖は湖のまま…。建物も高さはそこそこで色彩も自然と調和していて、センスのよさを感じました。

 まず明日のコンサートに向け練習をしなければなりません。お借りしたのはミュールマキスクール。ここで初めて交流する合唱団「ヴァンターン ナイスラウラヤ」のユルハさんにお会いできました。今回の交流演奏会にあたって一年以上にわたり準備に尽力してくださった方です。身体の大きな温かい目をした素敵な女性です。彼女がこの学校を手配してくださいました。部屋は講堂風で天井の高いちょっとしたホールのようです。置いてあったのはなんとヤマハのグランドピアノ!ちゃんと調律もしてありました。
 さあ練習です。なんて響きがいいのでしょう!これが日本との決定的な違いなのです。お互いの声をよく聴いて響きをあわせて…。頑張らなくていいので自然と声が柔らかくなります。みんなの気持ちがひとつになり、ハーモニーが部屋中に広がっていきます。うん、きっと明日はいい演奏になるでしょう!

 練習が終わるとなにやら玄関の方がにぎやかです。何人もの人が集まっています。そう、これから私達は2人ずつに分かれて合唱団員のお宅に家庭訪問、昼食をご馳走になるのです。立ちはだかる言葉の壁(フィンランド語)…さあ、どうする?

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