2008年6月25日
ドレスデン観光
今日はドイツ最後の観光です。ザクセン王国の首都として繁栄したドレスデン。しかし第2次世界大戦では壊滅的な被害にあいました。大爆撃にあって文字通り廃墟と化した街を、人々は気の遠くなるような忍耐力で復元させました。そう、復元したのです。焼け残って使えるレンガは使い、足りないものは当時と同じものを作り、以前の建物を復元させたのです。なのでこの町の建物にはまるでパズルのように黒いレンガが入っています。装飾の像も黒いものがたくさんあります。ドレスデンに限らずドイツの人は自分たちの歴史をとても大事にしているんですね。焼け野原からまるっきり新しい町を作った日本と対照的です。
ルネッサンス様式のオペラ劇場 Semperoperです。ワーグナーの『タンホイザー』が初演されたことで知られています。
劇場広場は憩いの場になっていて、花壇などが整備されていました。これはウェーバーの像です。
18世紀ザクセン・バロック建築の最高傑作といわれるツヴィンガー宮殿。ここも第2次世界大戦で崩壊しましたが、修復されてよみがえりました。現在は陶磁器や絵画のコレクションが展示されています。
聖母教会に行く途中にあった渡り廊下です。昔は王様がお忍びで通ったりしたのかしら?
ドレスデン王宮の裏手には、奇跡的に戦災を免れた壁画「君主の行列」があります。マイセン磁器タイルに歴代の王が描かれていて、使ったタイルはなんと2万5000枚以上!長さは101メートルだそうです。
観光地によくある観光客用の馬車です。フリータイムがなかったので、乗ることはできませんでした。
本日のランチは和食です。上の写真後方のヒルトンホテルに入っていました。白いご飯とわかめと油揚げのお味噌汁。焼きサケと大根おろし、胡瓜の漬物、ほうれん草のおひたし、モズクの酢の物。ええ、美味しかったです!店内のテレビで日本のニュースを見たのですが、なんでもまたウナギの産地偽造が発覚したとか。やれやれ…
満腹になって外に出ると、何やら怪しげな雲行き。まさか雨?バスとの待ち合わせ場所へ急ぎます。ケナンさん、早く来て~!ぽつぽつと降り出した雨に青くなったところへバス到着。間一髪乗り込みました。ものすごい土砂降りです。後1~2分遅かったらびしょぬれになるところでした。
演奏会に、観光に、忙しかったけど楽しかったドイツ。いよいよお別れです。この後は国境を越えてチェコへ向かいます。
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