2017年10月24日

パーヴェル・ネルセシアン ピアノリサイタル

 昨日久しぶりに上野の東京文化会館に行ってきました。目的はロシアのピアニスト、パーヴェル・ネルセシアンのピアノリサイタルを聴くためです。彼の演奏は何度か聴いたことがありますが、今回もさらに磨きがかかって素晴らしいものでした。ピアノというのはこうも多彩な音色を持つのかと、しみじみ感じました。最後のプロコフィエフの「バレエ『ロミオとジュリエット』からの10の小品」はオーケストラを聴いているのかと思ったほどです。バレエに詳しい人だったら踊りだしたんじゃないかな?初めて聴く曲もありました。オープニングはC.P.E.バッハの作品。大バッハ(ヨハン・セバスティアン・バッハ)の二男です。鍵盤楽器の特徴をよく活かした軽やかな作品でした。次いでベートーヴェンのソナタ『熱情』。突き詰めて無駄のない音楽、時に深く、時に軽やかなタッチでアツく弾ききりました。特に終楽章をあれほどの明朗なタッチで盛り上げた演奏は過去に聴いたことがありません。大体が重くなってしまうのです。重さイコール情熱的ではないという事を証明してくれました。休憩をはさんでカプースチンの「古典様式による舞曲」、これも初めて聴きました。カプースチンというのはウクライナの作曲家でまだご存命なのだそう。様式は古典ですが中身は前衛、ジャズに近い感じです。ウォッカよりもバーボン、といったところでしょうか。そして最後がプロコフィエフ。圧巻でした。アンコールのリャードフの作品はとても美しい音色で心が洗われました。

 今回のピアノリサイタルは日本ユーラシア協会創立60周年記念の企画で、13日から24日までに全国10か所で行われました。当然3日連続・4日連続となります。各地を移動しながらの連続リサイタル。東京公演は9日目。かなり疲れてきていると思いますが、みじんも感じさせずに演奏していました。さすがです。あけて今日24日は金沢で最終演奏会。演奏家は体力がなければならないことも証明してくれました。彼とはあまり年が違わない私。我が身を振り返って深く反省。精進が足りません。いろいろ得るところの大きいリサイタルでした。

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2017年10月18日

続・来年の予定

柿 今日は久しぶりに太陽が出て少し暖かくなりましたが、明日はまた12月並みの寒さだとか。秋はどこにいってしまったんでしょう。このまま冬に突入でしょうか。そんな中、コーラスおおるりの来年の計画がアツくなってきました。岡山・高梁のコンサートはもちろんですが、前後の観光のプランがいろいろと膨らんでいます。初日にちょっと早めの新幹線に乗れれば高梁の観光にゆとりができます。本番前なのであまり強行軍にはしたくありませんが、せっかくあそこまで行くなら、という意見が多いようです。そうすると倉敷はすぐそばですし、ちょっと行けば瀬戸大橋。3泊4日にして目いっぱい遊ぶのはどうか、と。みんな目がキラキラ。歌う時も遊ぶ時も100%本気で楽しんでいます。5月のスロヴェニア演奏旅行の時も最初から最後まで気合入っていましたものね。来年もきっと充実したコンサートツアーになることでしょう。

 来年の前に今年の予定。11月3日の合唱祭、12月10日の音楽教室発表会の準備が大詰めです。伴奏譜がピアノの上に山積み。打ち込み待ちのプログラム原稿が視界の隅に…。トホホ…

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2017年10月10日

来年の予定

 たしか先週の金曜日は雨で寒くて、帰りの電車には暖房が入っていました。昨日今日は夏復活とばかりの熱さで、せっかく奥にしまった半袖の服を引っ張り出す始末。気温の乱高下で母は風邪が長引きさっぱりしない様子です。生徒さん達も風邪ひきさんが多いですね。予報ではまた金曜日に気温が下がるとか。う~ん、困ったものです。

 コーラスおおるりが参加を予定している来年の岡山のコンサートの日が決まりました。7月7日です。七夕ですね。コンサートの日が決まれば前後の予定がたてられます。せっかく岡山まで行くのですから、もちろん観光も楽しまなくちゃ。明後日がおおるりの練習日なので日にちが決まったことを報告し、みんなと相談しながら計画を立てていきます。さてさて来年のツアーはどうなることやら。

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2017年10月2日

小ホール

月見団子 10月に入りました。今週はお月見ウィークなのですが、どうもお天気がいま一つのようですね。気温は乱高下しながらもだいぶ下がってきました。来週あたり衣替えでしょうか。

 昨日、友人のリサイタルを聴きに永福町のソノリウムに行ってきました。客席数100位のこじんまりしたホールで、天井が高く、音響には気を配って設計したそうです。プレイヤーと観客の距離が近く、文字通り演奏者の息遣いが感じられるホール。ピアノはスタインウェイでした。ホールの大きさの割に大きな楽器です。演奏の仕方によってはうるさく感じられる危険もあります。まあ、彼女の腕は信頼しているので、安心して聴いていました。今回はCDリリース記念という事で、録音したホールでの記念リサイタル。確かに録音するには良いホールですね。ピアノをフルに鳴らした時、ホール全体も良く共鳴していました。これで客席がカラだったらもっと良く音を拾ったのではないかな?人が入ると響きも吸われるし、湿度が上がって音が変わります。小さいホールほど変化が大きく感じられますから。
 その昔、私が初めてリサイタルを行ったのも100席くらいの小さなホールでした。リハーサルの時フォルテでガンガン弾いたらホールのなかで渦巻いてしまってびっくりしたのを覚えています。あの頃はまだ力で弾いているところがありましたね。今はそんなエネルギーありません。もうなくなってしまった小さなホールと若い頃を思い出した、そんな帰路でした。

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