2017年8月26日

夏の終わり

木槿 気が付けば8月もあと数日。子供たちはもうじき学校が始まります。「宿題終った?」「うん」こんな会話が生徒さん達との間で交わされます。この夏は雨が多かったので、せっかく旅行に行ったのに部屋にこもっていたという子も。なかなか物事予定通りにはいかないものです。

 夏休みの宿題は子供だけの物ではありません。私の課題は発表会の曲選び。今年度は12月の発表会なので、ぼちぼち曲を決めなければなりません。大きい子たちはとっくに決まって練習を始めていますが、小さい子たちはあまり早く始めると飽きてしまいます。その子その子の成長具合に合わせて曲を渡すタイミングを決めます。「ちょっと頑張れば弾けるかな?」「この曲は勉強になるんだけど、好きになってくれるかな?」などとつぶやきながら楽譜の山と格闘中です。あ、来週中には発表会のお知らせのプリントも作らなければ。

 5月の演奏旅行記も滞っています。コンサートまであと一息の所まで来ました。こちらも時間を見つけて頑張ります。

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2017年8月14日

リサイタル

お菓子 昨日ピアノリサイタルを無事行うことができました。お盆がらみの連休なので客席ガラガラを覚悟していましたが、たくさんの方に来ていただきました。心配したお天気も嘘のように昨日だけ良くて、湿度は高いものの暑くもなく寒くもなく。終演後皆様がお帰りになる頃からちょっと危なくなってきましたが。懐かしい顔も見えて、とてもうれしかったです。暖かく聴いてくださったお客様、支えてくださったスタッフや家族に心から感謝いたします。

 今日もまた雨になりました。手入れができなかった庭が雑草だらけになっているのですが仕方ありません。さすがに今日はピアノはお休み。昨日の後片付けです。ドレスをクリーニングに出し、靴を干し、楽譜を本棚に放り込み!頂き物を一つ一つ確認。お菓子に囲まれてしばらく幸せな日々になりそうです。メッセージが添えられているとお顔を思い浮かべながら読みます。終演後に皆様をお見送りする時になるべくお話をするようにしていますが、控えめにすっと帰られてしまう方もいらっしゃいます。視界の隅でとらえているつもりですが…。やはりバタバタしていますので、メッセージカードや芳名帳をゆっくり見ながらありがとうございましたとつぶやいています。メッセージカードにリクエストが書いてあるものもあります。ありがたく次回以降の参考にさせていただきます。

 今年のアンコール曲はショパンの「幻想即興曲」でした。リクエストの多い人気の曲です。リサイタルのチラシを見た何人かの方から「幻想曲」「幻想ポロネーズ」を弾くのに「幻想即興曲」は弾かないのかと聞かれましたので、この際だからと弾きました。皆さんやっぱり好きな曲は評価高いですね。喜んでいただけて良かったです。ちょっと休んで反省して、また勉強します!

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2017年8月8日

舞曲

残暑お見舞い申し上げます 台風騒ぎで失念していましたが、昨日は立秋だったのですね。暦の上ではもう秋です。現実はまだまだ秋の風情に程遠いようですが。

 今回のリサイタルでは舞曲をたくさん演奏します。舞曲といっても実際に踊るためのものではなく、舞曲をもとに鍵盤楽器で演奏するように書かれた曲です。まずバッハのフランス組曲は「アルマンド」「クーラント」「サラバンド」「ガヴォット」「ブレー」「ルール」「ジグ」。続いてベートーヴェンのピアノソナタの3楽章が「メヌエット」4楽章が「ロンド」。グリーグのホルベア組曲の「サラバンド」「ガヴォット(中間部に「ミュゼット」を含む)」「リゴードン」。ショパンのポロネーズ。サラバンドはゆったりとした3拍子ですし、ガヴォットは軽快な2拍子と個性も様々。もともとの舞曲の生まれもフランスだったりポーランドだったりといろいろです。作曲家の時代も国も様々なので、それぞれの作曲家がそれぞれの時代の中で『舞曲』を鍵盤楽器で表現する音楽の一つとして書いています。例えばグリーグのガヴォットの中間部は「ミュゼット」と書いてありますがノルウェー舞曲の「ハリング」のようです。いろいろな舞曲を聴いて楽しんでいただければと思っています。

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2017年8月5日

追悼 小林秀雄

 作曲家の小林秀雄氏の訃報が新聞に載っていました。合唱に携わる者なら「落葉松」の作曲者として知っていることでしょう。コールヒルも「落葉松」は何度か演奏しました。組曲4曲全部の時もあるし、「落葉松」だけの時もあるし…割とコールヒルには合っていたようで、○周年記念コンサートのような大きなイベントの時によく歌いました。好きな曲ですが、難しい曲です。まずリズム。3連符とそうでない時の歌い分けが難しい。ちゃんと歌えている演奏を聴くのは稀です。もちろんコールヒルも完全にはできませんでした。それからソプラノ。かなり高い音域を要求されます。頑張って出せば出るのでしょうが、美しい音質にするのは大変です。固いイタイ声になったり、音程が下がってきたり…苦労しました。高田三郎氏もそうですが、どうも男性作曲家はソプラノに幻想を抱くというか、高く細く美しい音色を要求するきらいがあり、年と共に歌えなくなる歌が多いような気がします。アマチュアが楽しむにはハードルの高い曲ですが、歌い終えた時の達成感もまた格別の曲です。
 我々指導する側からいえば、作曲者が亡くなったという事は楽譜がこれ以上変わらないという事です。作曲者は一度出版して世に出した曲を、よく手直しするんです。版を重ねるたびに細かい修正が入っています。こちらが持っている楽譜と、団員が新しく買った楽譜では、あちこち違っていたりします。「それ第何刷?」「これ昭和○年版だ」などと言う会話がしょっちゅう。我が家には同じ曲集の版違いが結構あります。変遷を知るのは楽しいですし勉強になりますので、まあそれはそれで良いとしましょうか。

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